吾妻の雪うさぎってなに?
吾妻山は吾妻小富士とも呼ばれ、福島県福島市にある吾妻連峰の一つです。
早春の頃になるとその山肌に残る雪がちょうど「うさぎ」のような形に見えます。
この残雪は、「雪形(ゆきがた)」とも呼ばれ、他の地方にも様々な形となって現れています。
残雪の象徴は、人々が農作業の開始時期を知る一つの目安としても活用されてきました。自然の八百万を信仰の対象としてきた日本特有の文化であるという説もあります。
福島の雪うさぎは、その時期に農家が種を蒔き始めたことから、「種まきうさぎ」としても親しまれてきました。
今回は福島県に語り継がれてきた郷土の民話を掘り起こし、新たに脚本化して、それを元に日本舞踊をベースとした創作舞踊として構成しました。
ちなみに福島県観光マスコットキャラクターのももりんは、この種まき雪うさぎが元になっています。