「生演奏で心を一つに」
平成29年2月4日、福島市音楽堂大ホールでミュージック・フロム・ジャパン主催による 「ふるさとの唄日本の心」が行われました。
伝統文化みらい協会17名はプロローグの宮城県民謡「さんさ時雨」、エピローグの北海道民謡「ソーラン節」で、民謡歌手と邦楽奏者の演奏に合わせて踊りを披露しました。
会場の皆さんが一緒になって手拍子をし口ずさんでくださり、楽しいひとときを過ごすことができました。
最近では、民謡やふるさとの唄を知らない若い人も多いと思います。
伝統文化を学ぶ私達が同世代の若者達に民謡や故郷の唄の大切さ、唄の持つ力を分かってもらえるように活動していきたいと思います。(木村)
音楽による福島まち造り2017
ミュージック・フロム・ジャパン
2017年2月4日(土) 福島市音楽堂大ホール
主催/音楽による福島まち造り実行委員会、ミュージック・フロム・ジャパン
共催/福島市教育委員会、公益財団法人 福島市振興公社
入 場 料/全席自由4,000円(税込) ふれあい交流会費込5,000円(税込)
プログラム
基調講演 赤坂憲雄 「歌を携えて、故郷へと」
第一部
- さんさ時雨 宮城民謡 佐藤木綿子、上原潤之助、伝統文化みらい協会の踊り
- 刈干切唄 宮城民謡 藤堂輝明、中村明一
- 秋田音頭 秋田民謡 根本美希、上原潤之助、佐藤正治
- 新相馬節 福島民謡 根本美希、上原潤之助
- 会津磐梯山 福島民謡 根本美希、上原潤之助
- 三春甚句 福島民謡 根本美希、上原潤之助
第二部
- 神保三谷 尺八独奏 中村明一
- 悠-haruka- パーカッション独奏 佐藤正治
- 相撲甚句 藤堂輝明
- 黒田節 福岡民謡 藤堂輝明、中村明一、上原潤之助、佐藤正治
- 福島花物語 福島創作民謡 藤堂輝明、根本美希、中村明一、上原潤之助、佐藤正治
エピローグ
ソーラン節 北海度民謡 佐藤木綿子、上原潤之助、佐藤正治、伝統文化みらい協会の踊り
福島の原風景を歌に...『心の復興』 福島でMFJが音楽祭ミュージック・フロム・ジャパン(MFJ、三浦尚之芸術監督)の音楽祭「音楽による福島のまち造り2017 ふるさとの唄 日本の心」は4日、福島市音楽堂で開かれた。民謡歌手や邦楽奏者の実力派が、福島の原風景に通じる音楽を披露した。MFJと実行委員会の主催。
音楽祭は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故のため依然として故郷を離れて生活する人が多い本県の「心の復興」をテーマに開かれた。民謡歌手の根本美希さん(会津若松市出身)が浜通り、中通り、会津地方の地域を代表する名曲「新相馬節」「会津磐梯山」「三春甚句」を歌い上げたほか、佐藤木綿子さん(福島市出身)が宮城民謡の「さんさしぐれ」、藤堂輝明さん(福岡県出身)が福岡民謡の「黒田節」を熱唱した。
演奏は尺八を中村明一さん、三味線を上原潤之助さん、打楽器を佐藤正治さんが行い、中村さんによる尺八のソロ演奏では虚無僧曲が披露された。最後は全員で北海道民謡の「ソーラン節」を歌い上げ、伝統文化みらい協会(福島市)の若者が踊りで花を添えた。
県立博物館長で民俗学者の赤坂憲雄さんによる基調講演も行われた。「歌を携えて、故郷へ」と題した講演で、民謡など民俗芸能の現場について「日常から離れて地域が一体になれる場所」と解説。「被災地を回り続けて唄の力が人々の気持ちを支えているのだと気付いた」と語った。福島民友新聞