復興支援事業 ふくしまバトン

うつくしま・ふくしまへようこそ!

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1日目

福島駅ホームにて
環境再生プラザ

ふくしまバトンとおかやまバトンが合流し、福島駅のホームにて西原中の生徒・職員を迎えました。その後、3団体は環境再生プラザに移動し担当の方から放射能や除染についてお話していただいたり、放射能の動きを見る実験も行いました。放射能について学んだあと、宿泊場所である福島県青少年会館でウェルカムパーティーを行いました。そこでは自己紹介やゲームを行い楽しい交流会をすることが出来ました。

2日目

 

会津若松市に移動し、ミッションを行いながら楽しく鶴ヶ城天守閣を見学しました。今度は鶴ヶ城会館に移動し、起き上がり子法師の絵付け体験や日本舞踊3曲を披露し、童謡「ふるさと」を参加者全員で踊りました。その後、大熊町から会津に避難し、会津木綿を使ってモノづくりをしている団体「會空」の代表庄治ヤウ子さんに講話をしていただきました。震災当時の辛い思いや今の心境・復興への思いをお話ししていただきました。同じ福島出身でも被害の種類が違うことに驚きました。福島市に戻り、あべ農園で桃狩りを行いました。熊本では桃を生で食べる機会があまりないためとても嬉しそうに食べる姿が多くみられました。

3日目

相馬港湾建設事務所
伝承鎮魂祈念館

福島県相馬港湾建設事務所にて相馬港湾を眺め、バスで松川浦漁港を巡りながら震災当時のこと、今の復興状況について説明していただきました。また、相馬市伝承鎮魂記念館に向かい津波の映像を鑑賞し、津波の恐ろしさを実際に現地に行き肌で感じることが出来ました。その後、とうほう・みんなの文化センターに移動し「震災から得たものを未来へ繋ぐ」のテーマのもとシンポジウムを行いました。初めに福島大学うつくしま・ふくしま未来支援センター特任教授の天野和彦先生の基調講演を行いました。続いて文部科学省の荒木秀治さんをコーディネーターとし、各団体紹介、震災時の状況、これからの活動をそれぞれ発表し、各団体の思いを知ることが出来ました。このシンポジウムで「人は誰しも温かい心を持っていて、その心で人は繋がっていく」ということを共通理解することが出来ました。最後に記念撮影をして終了しました。この日の宿泊場所である松雲閣でフェアウェルパーティを行いました。ふくしまバトンによる踊り披露や3日間を振り返るムービーを見たり、それぞれ事業の感想や思いを発表し感動に包まれながらパーティーを終えることが出来ました。

4日目

福島駅で西原中を見送り、おかやまバトンと今回の事業のまとめをして無事事業を終了することが出来ました。
この事業では初めての経験ばかりでした。宿泊場所や施設を確保したり、スケジュールを組んだりたくさんのことをしました。中でも一番大変だったのが資金集めです。個人や企業・団体に私たちの思いを伝え、多くの方から協賛金をいただくことが出来ました。時には厳しいことも言われ挫折しそうになることもありました。ですがその経験があったからこそ事業を成功させよう、より良いものにしようとメンバーで力を合わせ、準備することが出来ました。そのおかげで事業では西原中学校・おかやまバトンのみなさんからたくさんの笑顔を見ることが出来ました。その笑顔に私たちは何度も支えられました。これからもこの経験を大切にし、自分たちのまた新しいステージに立てるよう頑張りたいと思います。

成果

1,自分たちの夢を実現するために不足した事業費を個人や企業に寄付・協賛・広告を募った。結果として99万円集まった。協賛者への感謝と責任を感じ、事業遂行に向けてふくしまバトンメンバーと関係者(保護者)が力を合わせることが出来た。

2,「震災で得たものを未来に繫ぐ」というタイトルでマイナスとして捉えることの多い震災をプラスの面から考えるというシンポジウムを開催し自分たちの思いを社会へ発信することが出来た。

3,シンポジウムで各団体の活動や思いを知ることが出来た。また、福島で被災し、辛いこともあったがおかやまバトンと出会い、自分たちもボランティア活動がしたいと思いふくしまバトンを設立し熊本事業を行いたくさんのことを得たことなど自分たちでしか伝えられないことを伝える事も出来た。そして、震災で得たものは「人は誰しも温かい心を持っていて、その心で人は繋がっていく」である。これを3団体が共通理解することが出来た。このことを伝えて行けるのが3団体であると確信している。今後事業報告書やメディアなどを通して伝えていきたい。

4,被災地を巡って自分たちも今の福島の現状を知ることが出来た。最近は3.11以外では報道されなくなった被災地の復興状況を知ることが出来た。

約4か月に渡って熊本の中学生たちとどうやって心が繋がれるか、近づくことが出来るか、前向きになれるかなど熟慮した結果、短い期間であったけれど、ふくしまバトンの思いは中学生に届き、理解し受け止められた。そのことは後日出された感想文から確信している。

課題

今後の課題としては次世代の子たち・世界に「震災」をどう伝えていくか考えていくこと。子どもたちに伝える事は小学校に行って伝える事が出来るが、世界という広いところになるとどうしていいかまだ分からないため今後考えていきたい。
また、今回を行えたのはたくさんの協賛者や協力してくださった方々のおかげだ。感謝の気持ちを忘れずに多くの活動をしていきたい。

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