復興支援事業 海外公演 ふくしまバトン

イギリス ロンドン公演

更新日:

ロンドン公演ブログ

昨年のハワイ公演に続き、東日本大震災5年目の今年3月8日から16日まで7泊9日、小学生1名、高校生5名、引率者5名の計11名で、イギリス・ロンドン各所で公演を致しました。
ハワイで実感した「気持ちが一つになった時の踊りは、誰かに自分達の想いを伝えることができる」ということを生かして、今回もたくさんの方々に震災時の支援や応援に対する感謝の気持ちを伝えたいと思い渡英しました。

一日目

は現地の小学校、エセックスプライマリースクールでの公演でした。朝の集会で、高校生2名が英語で感謝の気持ちを述べ、4曲の踊りを披露しました。またワークショップでは自分達で振り付けをした「キラキラ星」と「千本桜」を小学生14名に教えました。つたない英語でしたが必死さや伝えたいという熱い気持ちが伝わったのか、子供たちは2曲とも楽しそうに踊っていました。
その後校内見学をし、一緒に給食を食べて交流をしました。
今回、伝えようとする気持ちが強ければ小さな子供にも伝えることができるということを学びました。また校長先生は「プラクティス、プラクティス」と、練習の成果を褒めてくださいました。
続いて林在英国日本大使へ表敬訪問しました。
一人一人の思いを書いた色紙を贈ると、その場で読み、とても喜んでくださり、一緒に写真撮影をしました。夕食は、日本で例えると銀座3丁目と言われ、高級レストランが並ぶロイヤルオートモビールクラブへ福島県人会満山会長様に招待され、美味しいローストビーフをいただきました。

二日目

はオックスフォード大学での公演です。
午前中はロンドンの中心部にある公園、〝ホーランド・パーク〟の中にある「福島庭園」を訪れ、高校生1名が英語でメッセージを伝え、プレゼントを手渡した後に感謝の気持ちを込めてモミジを記念植樹しました。
何年後かに互いの成長を確認しに、再び会いに行きたいと思います。
ロンドン市内からバスに乗り2時間かけてオックスフォードに着きました。大学内にあるお土産屋さんや、不思議の国のアリスのお店。有名な〝ハリー・ポッター〟の舞台ともなった〝クライスト・チャーチ〟にも訪れました。どの建物も数百年の歴史があり、独特の雰囲気を持っていて圧巻です。
今回の日本酒セミナーはオックスフォード大学の学生が主催し、福島の現状を伝えたり、日本酒を紹介してテイスティングをしたりして食の安全を伝えるセミナーでした。その中で、チゴイネルワイゼン・俵つみ唄・本荘追分の3曲を披露し、高校生2名と小学生1名がメッセージを伝えました。会場は満席で、立ち見の方もたくさんいました。

セミナー参加者が真剣に発表を見て、温かい拍手と「良かったよ」と言う言葉をかけてくださいました。また、涙を流しながらメッセージを聞いて下さる方もいました。
震災から5年が経った今でも、国を越えて自分達のことを考えてくださっている人たちがたくさんいるという事、国と国の距離は一万キロ以上も離れているけれど、心はこんなにも近くにあるという事を身にしみる程実感する事が出来ました。

三日目

は在英日本国大使館での公演です。
公演の前に、「ビックベン」、「ウェストミンスター寺院」、東日本大震災5年目のメモリアルイベントが行われていた「聖マーガレット教会」に行きました。内容は、桜の花びらに震災で亡くなった人達の名前と町が書いてあり、それを裸の木に吊るして桜を満開にするというものでした。また記帳台もあり、それぞれが震災に対する思いを書き記しました。
大使館に着くと、政財界のお客様で満席の上、パフォーマンスには葉加瀬太郎氏が出演することもあり、なんとも言えない緊張感と共に気持ちが高ぶるのを感じました。不安はありましたが、今まで練習してきたことを思い出し、最高の舞台を務めようという意気込みで挑みました。
小学生が福島の復興と自らの夢について英語でスピーチし、日本舞踊による〝チゴイネルワイゼン〟を披露しました。踊っている最中は気持ちよくて最高の気分でした。踊り終わり全員で顔を見合わせた時に、大成功だったのだなと感じました。
全プログラム終了後、出演者と観客による立食が行われ、出席されたたくさんの方々から身に余るお褒めの言葉をいただきました。
今回思いを込め、仲間を信じ、全身全霊で踊ることが一番大切なのだということを学びました。
夕食の前にトラファルガー広場のナショナルギャラリーを見学し、しゃくなげ会のご招待でピカデリーソーホーにある香港系中華街で懇親会を開きました。次は最後の舞台となるので、感謝の気持ちを込めて踊り「絶対に成功させよう!」と思いました。

四日目

は大英博物館に行き、近くのパンケーキのお店で昼食を済ませ、テムズ川のロンドンブリッジまで歩き様々な観光名所を巡りました。日本では味わう事が出来ない建物や景色に目を奪われながら楽しい時間を過ごしました。
夕食はロンドンで有名なフィッシュ&チップスという料理を食べました。

五日目

はロンドン塔を見学し、昼食には辛いケバブを食べました。カムデンタウンという若者の町には、日本でいうと約170円で買える店がたくさん並んでいて、洋服やぬいぐるみ、キーホルダーなどを買いました。それから予約していたスタジオでロンドンを拠点に活動している一川響氏の三味線の演奏と鈴木ナオミ氏の歌声での合わせ稽古をしました。急遽新しい曲の振りも加わり、次の日は舞台本番なので練習にとても気合いが入りました。
夕食はまた中華街へ招待していただき、ご馳走になりました。

六日目

は、ロンドン在
住で歌手・女優
の鈴木ナオミ氏が主催された被災地からの「ありがとう」と英国の「忘れない」をつなぐ架け橋プロジェクト メモリアルコンサート(イズリントン・アッセンブリー・ホール)に、現地で活躍されているプロの演奏家とともに出演しました。
箏曲「さくら変奏曲」の他、民謡は一川響氏の三味線に合わせて踊り、「KAGUYA」「Smile at me」「Our song」を鈴木ナオミ氏の歌声に合わせて自分たちの振付で踊りました。
イギリス公演でのメインイベントであるメモリアルコンサートは、会場のお客様からアンコールの拍手もいただき2時間を越える舞台になりましたが、今までの練習の成果を存分に発揮し、感謝の気持ちを踊りとスピーチで伝えることが出来たと思います。

最終日

は、ヒースロー空港でお世話になった福島県人会満山会長に一人一人感謝の気持ちを述べ、手作りの色紙を贈りました。
そして約12時間飛行機に乗り、羽田空港に着いてから解散式をしました。
イギリス公演を終えて、一つ一つの舞台、一瞬一瞬の時を大切に生きようと改めて思いました。今回どんなに大変なことがあっても全員が自分の踊りと精一杯向き合ってきたからこそ今回の公演は成功出来たのだと思います。
大変なことはたくさんありましたが、その何倍も楽しいことや嬉しいことを経験できました。だから、起きる全てのことに感謝し、これからも皆で考えながら踊って、前に突き進んで行きたいと思います。
(ロンドン参加者一同)

 

 

-復興支援事業, 海外公演, ふくしまバトン

Copyright© 一般社団法人 伝統文化みらい協会 , 2022 All Rights Reserved.