復興支援事業 ふくしまバトン

ふくしまバトン(パネルディスカッション)

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質疑応答

荒木:ありがとうございました。
6年5ヶ月になるんでしょうかね、それでも今でもそういった感極まる思いがやっぱり消えないというところも含めてですね、これからまた色々とお話しして頂きたいと思います。
天野先生が最後にお話しいただいたように吐き出すという部分で、気持ちの方はお互いにある程度出していただけたんじゃないのかなと思いますので、今度はそれを繫いでいくという時間にできればなと思います。
僕も実は阪神・淡路の被災をしているんですけれども、 それでも今回のテーマの震災から得たものを未来に繋ぐと言う、 「得たもの」というのはすごくですね、いつも引っかかりを実はり覚えているテーマだったんですよね。それよりも失ったものの方が大きすぎるような気がして、そういうこと言っていいのかなってずっと思ってたんですけれども、(ふくしまバトンの)沼崎さんと出会って何年目かに、震災で強さを逆に得たんだというような話を彼女がしてくれたのを聞いて、それからですかねそういうこと話してもいいのかなって、少し思えるようになりました。
ですから悲しい記憶だと思うんですけども、それよりもこれから残していきたいものなどをこの時間に話してもらえればなと思います。

そうですね、西原中学校からの発表の中で、さっきもお話ししましたけれども僕はやっぱり衝撃的だったのはコミュニティの人たちの生活というものを本当によくわかってるんじゃないのかなって思うのでちょっとその辺りお話を、ご近所付き合いみたいなところも含めて聞かせてもらえるでしょうか。

質疑応答

西原中学校:私が住んでいる地区は公園があって桜が咲くんですけれども、そこで集まってみんなでお花見を毎年してるんですね。みんなが集まって会話ができる空間って言うかそういうきっかけで仲良くなれると思うし、村内でも二年に一度避難訓練をやってるので防災意識も高まりつつ、地域との関わりも増えていけるので、そういうのがあって今回の熊本地震では地域とのつながりも含めていろんな人から評価されてるのかなと思いました。

荒木:ありがとうございます。そういう意味ではさっきの天野先生の話にあったように、防災のためにやってたんじゃないんじゃなくて、普段からのお付き合いがそういうところに強みを発揮したと言うそういう感じなんですかね。ありがとうございます。
この話を受けておかやまバトンに聞きたいんですけれども、岡山で出来ることっていうのを先ほど言っていただきましたけれども、岡山市とか岡山県って言うのコミュニティとしてはものすごく規模が大きいですね、その中でコミュニティを強くすると言う意味ではどういうことをやったらいいかなと思いますか。

おかやまバトン:天野さんの話や西原中学校の皆さんの話を伺って、私たちは今年からこれまでいろんな方々から得た体験、知識を岡山の人たちに防災イベントなどを開く形で発信していきたいと考えていたんですけれども、必ずしも形にこだわらなくてもいいんだなと、それの基盤となるまちづくりの方が大事なんだなということをとても学ばせていただいて勉強になりました。
具体的に岡山市という大きな枠の中で、どうやってコミュニティを作っていくかということなんですが、まずは私たちが大学生なんですけれども学生の防災意識の低さ、そしてつながりの薄さはすごいものがありまして、アパートに暮らしてる学生が多いんですけれども、隣近所の人の顔も知らない生活が普通になっているので、まずは学内からコミュニティの大切さを伝えて、そうですねハザードマップみたいなものがあると思うんですけども、同じ避難所に集まることになる地域を想定してお年寄りや子どもたちを巻き込んで一緒に創り上げながら、地域のより強い絆を強めていくような活動を強めていけたらいいんじゃないかなと思いました。

荒木:ありがとうございます。そういう意味では僕も岡山大学で今まちづくりの授業やらせていただいてるのもそういうことなんですけれども、縦横ですね、同じ年代だけじゃなくていろんな年代がいろんな形で繋がっていくということがものすごく大事なのかなって思うので、さきほどお年寄りの孤独死の問題提起がありましたけども、学生にしてもそういうとき孤独死してても見つからないんじゃないかと思うので、すごくつながりって大事なのかなって思いました。
最後ふくしまバトンさんにお聞きしたいのは、同じ同じ被災者同士としてということを何度かお話で出たと思うんですけども、これから熊本だけじゃなくてですね、被災地が現れることは日本はこういう国なので出てくると思うんですけど、そういう方々とどういうつながりを持っていきたいなというのがあれば教えて欲しいんですけども。

ふくしまバトン:そうですね、やっぱりこういう活動してきて一番思ってることが、被災者同士だからこそ分かり合えることもちろんあるんですけれど、被災してるしてないに関わらず、熊本のみなさんとか岡山の皆さんとは震災が出会いのきっかけだったけれども、これからは支援する支援されるっていう関係ではなくて、人と人としてやりたいことを共に考えていけたらいいのかなと思っているので、被災者の方がこれから出てきた場合は、やはり震災が出会いになってしまうかもしれないんですが、今後も人と人として繋がっていく、どんどんどんどんいろんな人と繋がっていくっていう活動をふくしまバトンとしてはこれからしていきたいなと思っています。

荒木:はいありがとうございます。あの僕ももう気がついたら別に「支援」をしているつもりはもう途中から無くなっていて、福島に行きたいとか誰々に会いに行きたいとかっていう気持ちしかないので、そのようになっていけば本当にコミュニティーの一つになっていくのかなって思っています。
これまでの発表を通じて天野先生に感じたことをお話しいただければと思います。

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